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陰口
「理沙ってさ、男の子のこと媚びた目で見てあざといよね」
「ほんとほんと。あんな目で見たら、そりゃ男の子も勘違いするよ。その上あんな格好してたら」
「だよね。だから輪姦されちゃうんだよ。自業自得だよね」
「そうそう。しかも急にだぼっとした服ばかり着てたら、私輪姦されちゃいましたって言ってるようなもんじゃん」
友達だと思ってた子たちがそう言って笑ってるのを聞いて、その場に立っていられないほどの衝撃を受けた。
忘れたくても忘れられない屈辱。
セックスなんてもう数えきれないくらいしているからこんなことはなんでもない。なんでもないんだと思おうとしても心が拒絶した。
わざと矯正をあげながら早く終わることだけを考えていた。
男たちの嘲笑。
心は拒否しているの受け入れてしまっている自分自身への嫌悪感。
一方で頭の片隅にこびりつく快感。
それを悟られることの恐怖。
何でもないように振る舞っていた。
でももうここには居られない。
私は気づかれないようゆっくりとその場から離れた。
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