第5話「2564分の1の確率」

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同刻…とあるHOTELの中 えみり「黒岩!!?松田から何か言われてないの?」 黒岩「主様からは今のところは何も…ただ貴方様にお仕えしろとの命令でございます」 えみり「本当かしら?それ?私に隠し事したらタダじゃおかないわよ!!?」 黒岩「滅相もございませんっ!!!?貴方様に嘘を付く事は我が主である松田さまの顔に泥を塗る様なもの!!!その様な事この私がする筈がありませんっ」 えみり「ふーん?大した忠誠心なのね?貴方のその姿勢は評価に値するわ!!?」 えみり「心の声(この男が何を隠してるかはわからないけど…まぁ良いわ!!?どんな隠し事をしても私の能力からは逃れられないって事を後で痛い程わからせてあげるわっ!!!?)」 えみり「心の声(うっふふっ(笑)!!?今に見てなさい!!!?)」えみりは心の中でそう呟くと…ワインを飲み干してニンマリ笑う。 パンッパンっ ??「お呼びでしょうか?愛澤さま」 えみり「えぇこれからあんたたちにひと肌脱いでもらうわよ!!?」 街の南西付近にあるカフェでは…浅谷と森岡が紅茶を飲みながら話し合っていた。 美怜「待ったかいがあったわ!!?」 森岡「僕らの予想通りになったわけだ!!?」 美怜「そのようね?」 森岡「あのタイミングで…彼女が動くことは折り込み済み…その上で君は僕と組んだ」 森岡「さすがだよ!!?」 美怜「それ程でもないわよっ!!!?ただここで…動かなかったら負ける…そんな気がしたのよっ!!?」 美怜「それよりこのゲーム私たちで絶対勝ち抜けるわよ」美怜は決意に満ちた表情でそう言うと…紅茶を飲み干す。 それから数十分後…とあるHOTELの一室では…森友が「しまった」という顔をしながら…眉をしかませていた。 森友「連さんやられましたねぇ?」 不動蓮「まぁ当然そう来るだろうなと思っていたさ」 不動蓮「だが心配するな…!!?」 不動蓮「全て私の計算通りだ」そう言うと…不動は不敵な笑みを浮かべてその場を後にして行く。ここで不動が動いた事でその後ゲームはさらなる動きを見せる事になる。がそれはまだまだ先の話しである。
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