巫女の姉が逃げたので、代わりに雨を降らしに行ってきます
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シノと別れ、また空を飛んでいたヒナは、あっ、と叫ぶ。 「なんだ、飛行船か? 飛行機か?」 と訊く龍神様に、ヒナは目を細めて遠くを見ながら教えた。 「いえっ、遥か先ですが、すごい黒雲がっ。 風も強いっ。 勢いがあるから、きっと村にも、あの雨が来ますよっ」 「お前、目がいいな……」 と呟いた龍神は、 「そうか。 よかったな。 では、村に戻ろう」 と言う。
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