巫女の姉が逃げたので、代わりに雨を降らしに行ってきます

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   実際のところ、誰がイケニエになってもいいらしい長老たちは、ヒナにあの立派な髪飾りを与え、衣を着せた。  巫女様~とみんな、これみよがしに拝みにかかる。 「おお、よく似合うではないか」  高貴な白い衣が黒い髪に映えておる、と義父は言う。  このクソオヤジ~っ、と思っている間に、ヒナは形ばかりの儀式で巫女に認定されてしまった。
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