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YO、お前はどこからやってきたんだ
こんな乾燥地帯の雨一粒も降らない場所に
俺は『J』。ただのジェイ
そういうお前はここで何をしているかって?
それはだな。見てくれよ。このでっかい卵の化石。
俺の尻から首まであるでっかい化石
こいつはYO
水竜の卵の化石でさ
ホントはホントは鶏の卵位の大きさだったのを
そう!
俺がここまで大きくしたのさ
あ?YO何だって
お前は一体なにもんだ?て俺にクエスチョンしているのか?
俺はYO
只のJ(ジェイ)
水竜乗りの只のJ
水竜なんてこの世に存在しない?
水竜乗りなんて職業はこの世にない?
Oh!神様、この哀れなよそ者をどうかお許しください
あのな、俺はYO随分前に50を越えた
産まれた時から爺様に仕込まれてYO
水竜と暮らしながらこの地に雨を降らせて飯を食ってきた
何?雨は水が蒸発して雲になって降るもんだって
HAHAHA
そりゃ科学というやつかい?
今流行の学問ってやつか?
残念ながら俺は学はねぇ
だけど俺は知ってる肌で知ってるこの土地を
そして俺は確かに水竜と暮らしてきた
水竜が雨を降らすのをこの眼で見て来たのさ
YO!
お前ら俺の頭がおかしいって思っているんだろ?
だけどおかしいのはお前らさ
狭い部屋に閉じこもって本を読んでギロンというやつをして
頭でっかちで世界の全てを知ったつもりになっているのだからなっ
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