動き出した時間

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「悠、と言うわけだ」 と江口が悠に何かを伝えた。 「それって、本当ですか?」悠が聞いた。 「本当だ。先方からも正式に許可がおりた」  いい作品にしろよな。事務所も全面的に  宣伝するからな。  どうだ! 話題性ばっちりだろ?」 「はい。俺、頑張ります」  悠は満面の笑みを浮かべた。 「唯、この仕事受けたから。  いい作品にしてちょうだい」  と雅社長が言った。 「はい」と唯が微笑んだ。 「YUIちゃんが? そうなんですか」  と呟く季里也。 「悠が……」と呟くと、 友は事務所内に飾ってある悠の ボスターを見つめた。
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