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昨晩、そういえば、僕たちは熱い熱い、まるで灼熱の太陽のような激情の夜を過ごしていた。
眠ったと思った藤子さんが、突然僕の肩に顔を埋めてきて、「なんか毎日幸せ過ぎます」と呟いたのだから、そりゃあいろいろ元気になってしまうだろう!ならない奴がいるのか!?いないだろう!
ああ…藤子さん…っ!可愛かったなぁ…っ!
「そうでしたね。僕がなかなか眠らせてあげなかったものですから、疲れさせてしまいましたよね…。すみません」
「いえ!私も楽しかったですからっ」
「……っく」
将軍様を起こしてしまう材料が揃ってしまった。
なんて嬉しく可愛いことを、そのちょっと恥じらったお顔で言ってくださるのですか藤子さん!将軍様の寝室に警報機が鳴り響いちゃったじゃないですか!これで起きない者はいないのですよ!?
僕は悶えた。
だが、僕はご生誕祭の準備と、その大成功の為に、死ぬ気で理性を保ち、起き上がろうとした将軍様に催眠剤が染み込んだハンカチーフを嗅がせ強制的に眠らせた。
その後、就寝準備をした藤子さんを寝室までお姫様だっこでお連れした。
本当は四つん這いになって馬化した僕に跨ってほしかったが、「絶対嫌です」と拒否した時の顔が本気だったので泣く泣くお姫様抱っこになったのだ。
それでも僕に抱えられながらちょっと恥ずかしそうにしてたのが堪らなく可愛かった。
僕のお姫様はどうしてこんなに可愛いのだろうか。
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