28話

1/1

19人が本棚に入れています
本棚に追加
/36ページ

28話

 イサギはリューネの胸を優しく揉みこんだ。  最初はやんわりと次第に荒々しくなる。 初めての感覚にリューネは戸惑う。イサギはそんな彼女を気遣って額に優しくキスをした。 だが、ほっとしたのも束の間で頬にキスをされた後、唇を軽く舐められた。 生温いものの感触がして驚いたリューネは口を開いてしまう。それを狙っていたのか、イサギは唇を塞いでしまう。長く深いキスの後、リューネの口内にぬるりとしたものが入り込んできた。 彼の舌だと気付いて逃げようとしたが後頭部に添えられた手で阻まれてしまう。 歯列をなぞられてぞくりと体が震える。寒気ではない。不思議な感覚である。 「…リューネ」 低く掠れた声で自分の名を耳元で囁かれる。ずくりと下腹部が疼くのがわかった。 胸を揉まれながら、深く濃いキスをされる。声をあげそうになるけど、出せない。 足の間から何かがじわりとしみ出してきたが何なのかはリューネにはわからなかった。 性的な知識がとぼしい彼女には今の状況でさえ、把握ができていない。 イサギは唇を離した。リューネの口から飲み込みきれなかった唾液がつたって首筋に落ちる。 銀色の糸が引くようになったがイサギは御構いなしにこぼれた唾液を舌で舐めとった。 首筋を舐められてリューネは甘いといえる疼きを感じた。 「…ひゃっ」 小さく声をあげてしまう。きつく吸われて紅い華が咲いた。リューネは頭がぼんやりとしていて気づいていない。 鎖骨に吸い付かれた後で腹や臍にもキスを落とされる。その度に疼きを感じた。 イサギは体を起こすと手をリューネの秘裂に伸ばした。そこは既にしとどに湿っており、滑りを良くさせていた。花芽を探り当てられて摘まれる。 すぐ後で押しつぶされて強烈な快感が身体中を駆け抜けた。気づけば、爪先をぴんと伸ばして体が痙攣している。頭は一気に真っ白になって強制的に昇りつめる感覚がした。 汗が一気に出て体はくたりと力が抜けてしまう。自分がどんな声を出していたのかさえ、はっきりと思い出せない。 「…イ、イサギ様」 ぼんやりとした中でもかろうじて彼の名を呼ぶと声を押し殺して笑っている気配がした。 「…ああ、ごめん。リューネ、無理に達しさせて悪いとは思っている。でも、こうしておかないと後が辛いからね」 「…達するってなんれすか?」 舌が上手く回らない。それでも、聞きたい事が何なのかはイサギもわかったようだ。 苦笑いしながらも教えてくれた。 「達するというのはね、気持ちよくなって最高潮になった時の事を言うんだよ。リューネが今、感じたのがそれだね」 そういうものなのかと思う。そしたら、イサギはまた、秘裂に手を伸ばした。 「…でも、まだここが慣らされていないから。悪いけど、続けるよ」 指でそうっと触られてびくりと体が震えた。キスをされながら、蜜壺に一本指を入れられた。 だが、異物感がして眉をリューネは寄せてしまう。痛くはないが、何ともいえない心地がする。 指は何かを探すように執拗に動かされた。鍵状に指を曲げられている事には気づいていない。 ざらりとした所に指が当たるとリューネの身体はびくりと跳ねる。それを見てイサギはその場所ばかりを刺激した。 リューネはまた、たやすく達してしまう。そして、指がもう一本増やされて狭い秘処を少しばかり広げる。 イサギはリューネの胸に吸い付いて先端を舌で転がしたりして愛撫を施した。胸と秘処の二ヶ所を同時に攻められてリューネが感じる快感は強烈なものだった。 「…あ、ああ。もう、だめ!!」 つい、叫んでしまう。イサギはそれを聞いて秘処から指を抜き、胸から離れた。すっかり、痙攣し脱力してしまったリューネの太腿や双丘には蜜が流れている。イサギの指も濡らしていたが。 彼はそれをにやっと笑いながら舐めとった。これにはさすがに恥ずかしさのあまり、顔が熱くなり目を逸らしてしまう。 リューネはやめてほしかったがイサギはやめそうにない。むしろ、その笑みは色気があった。 「…甘いね。先ほども言ったけど、蜜の味がするよ」 「そ、そんな事はありません」 「そんな事もあるんだよ。リューネはもしかしたら、花の精の血を引いてるのかもしれないね」 信じられない事を言われて茫然としてしまう。イサギはそこで話を打ち切り、着ていた衣服を脱ぎ始めた。 上着を脱ぎ、ネクタイを外した。下のシャツも脱ぎ、半裸の状態になる。 そして、リューネに覆い被さるようにしてきた。ベルトを外した。 ズボンも脱ぐとイサギも全裸になる。優しげな顔に似つかわしくない筋肉質で鍛え抜かれた身体にリューネは見とれてしまう。 「…ごめん。リューネ、もう我慢ができない。痛い思いをさせるけど」 その言葉にリューネは黙って頷いた。了承を得てイサギはそそり立ったものをリューネの秘処に擦りつけた。花芽を刺激されて声があがってしまう。 蜜を纏わせると秘処、蜜壺にそそり立ったものが浸入してきた。その質量、圧迫感にリューネは身体を強ばらせた。
/36ページ

最初のコメントを投稿しよう!

19人が本棚に入れています
本棚に追加