絶望と希望のあいだ

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絶望と希望のあいだ

 絶たれてしまう 望み  (まれ) を望む そんなもの    絶望と希望    平手打ちされるように 絶望に傾いた  かと思えば  ほんのわずかの光を見出し 希望に傾く  音が聞こえない  リズムのないメトロノーム  軸の危ういやじろべえ  疲れ果てた時計の振り子は まだ生きている?  希望に動いた  と思えば  絶望に追いやられる  心に安定はない。安心と安全が見つからない。  ブランコのような童心にもどれる楽しさはなく  ジェットコースターのようなスリリングな興奮は吐くだけ。  もう、ただ安心して呼吸がしたいだけなのに  息が  出来なくなる  そんなに責めないで そんなに攻めないで  もう一人の私が攻める  これ以上ころさないで    私はメトロノームを止める。  好きな時に 好きなように   好きなリズムで   いつでも自由に動かせるように。  絶望と希望のあいだ  中身は見えない  未定    神はいない  人は嘲笑する  嘲笑われていることに気づかずに  可哀想な人達は殺人鬼  ここはもう安全ではない  シェルターを 避難先は   安全に息が出来る場所を  これ以上ころされないために  
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