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こうして、小野田くんの呼び出しを無視した椎名くんはダッシュで通学団の列に突っ込んでいった。
やっぱり椎名くんが告白されるなんて、エイプリルフールでもない限りあり得ないよなあ。
「何だか嬉しそうだね、藤川さん」
「え、そう? 気のせいだよ」
佐藤さんは何を思ったのかニヤニヤしていた。
沢田くんは何も思ってないみたいに無表情だった。
そんな二人に別れを告げて、私ものんびりと歩き出す。
昨日と何も変わらない日が、明日もやってきますように。
微笑む私の頭の上で、夕焼け雲がゆっくりと動いていった。
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