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「あの……」
「あっ、何!?」
「名前、聞いてもいいですか?」
あ……そういえば、名前教えてなかったな。
「俺、宵月聖夜。君の名前は?」
「私、旭。天海 旭です。よろしくお願いします」
「うん!あ、敬語とか気にしなくていいよ。俺も1年生だから!」
「あ……」
俺の言葉に、旭は何か言いたげな顔をしたけど……やがて、頷いてくれた。
「うん。よろしく、聖夜」
蜂蜜色の瞳を、優しく細めて微笑む旭。その笑顔が、やっぱり綺麗で、見とれてしまう。でも、俺にはまだ、この気持ちの正体が分からなかった…………。
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