3 俺と彼女の始まりの日[side 聖夜]

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「あの……」 「あっ、何!?」 「名前、聞いてもいいですか?」  あ……そういえば、名前教えてなかったな。 「俺、宵月聖夜。君の名前は?」 「私、(あさひ)天海 旭(あまみ あさひ)です。よろしくお願いします」 「うん!あ、敬語とか気にしなくていいよ。俺も1年生だから!」 「あ……」  俺の言葉に、旭は何か言いたげな顔をしたけど……やがて、頷いてくれた。 「うん。よろしく、聖夜」  蜂蜜色の瞳を、優しく細めて微笑む旭。その笑顔が、やっぱり綺麗で、見とれてしまう。でも、俺にはまだ、この気持ちの正体が分からなかった…………。
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