4 初めてのマネージャー[side 旭]

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「ご、ごめん。変なこと聞いちゃって」 「あ、大丈夫!今はさ、仲良かった隣の家のおばさんとお姉さんと暮らしてて……俺も妹も、毎日楽しくやってるから!」  そう言って、聖夜は明るい笑顔を見せる。  毎日、楽しく…………。家族と、楽しく……。 「仲、いいんだね。その人達と」 「うん!血は繋がってないけどさ、瀬野の人達も大事な家族だよ」 「……そっか」  血は繋がってないけど……か。 「旭の家族はどんな感じ?転校してきたって言ってたけど、家族とも一緒なのか?」  家族のことを聞かれて……、なんと答えればいいか分からなかった私は、口ごもってしまう。  私にも家族はいる、けど…………聖夜のように、明るく話すのは……今の私には、難しくて。 「旭……?」 「あ……ごめんね。えっと、お父さんと、お母さんと、妹と、弟と……5人で暮らしてるよ」 「へぇ~!旭、妹がいるんだな!俺と同じだな」  聖夜はそう明るく笑っていたけど……私の顔を見て、少し心配そうな表情になる。 「旭、大丈夫?なんか、暗い顔してるけど……」 「あ……う、うん。平気」  聖夜に心配かけたくなくて、笑顔を作る私。でも、無理してるのが聖夜には分かったみたいで……。
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