5 気になる兄の好きな人[side 柊]

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* * *  翌日の放課後、私と翔太君は、生徒会室で業務をこなしていた。私は会計として、一学期の各部活の部費の記録を、翔太君はパソコンで生徒会通信の作成をしている。  うちの学校、学期ごとに生徒会が通信を出すんだよね。今学期の振り返りとか、長期休暇前の注意事項とか。普通は先生がプリントを作りそうなところなんだけど……生徒たちの自主性を重視しているから、そういうことになってるみたい。そして、それは庶務のお仕事なんだ。  もちろん、通信の内容は、みんなで話し合って決めている。分からないことがあったら、その都度、会長や副会長が教えてくれるとも言っていた。でも、通信作るのって大変そうで……それを黙々と作成している翔太君は、やっぱりすごい。 「……ふぅ。やっと終わった…………」  翔太君が、パソコンを閉じて伸びをする。 「翔太君、お疲れ様!」  私が笑顔を向けると、翔太君はいつものように目を逸らしてしまう。 「べ、別に…………。それより、そっちは終わったのか?」 「うん。私の方も、今日はおしまいかな」  私はペンを置いて、記録用紙を確認する。えっと、まだ部費の記録を提出していないのは……音楽部とバドミントン部か。  生徒会室の時計を確認すると、時刻は既に午後6時半。流石に、今日はもう提出に来ないよね……。
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