5 気になる兄の好きな人[side 柊]

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「……うん。片付けして、帰ろ!」  私がそう言って、机周りを片付け始めた時だった。  コンコンコンと、ドアをノックする音と共に、女の子の声が聞こえたんだ。 「すみませーん!部費の提出に来ました」 「あ、はーい!」  私がドアを開けると、そこに居たのは運動着姿の女子生徒だった。若葉色の髪の毛と、優しげな瞳。おっとりとした雰囲気をしてる、美人さんだ。何部の人だろう? 「どこの部活の方ですか?」 「あ、バドミントン部です。私、副部長の美ヶ森 花琳(みがもり かりん)です」 「バドミントン部ですね。書類、ありがとうございます!」  私は笑顔で書類を受け取る。それを確認した花琳さんは、部活に戻ろうとした……んだけど。  その時、廊下が急に騒がしくなったんだ。 「きゃ~!!白雪(しらゆき)様~~~!!」 「生徒会室、私もご一緒させてくださいー!!」  な、何!?この黄色い声援は……!?私が戸惑っていると、花琳さんが大急ぎで生徒会室の中に隠れたんだ。 「えっ、花琳さん!?」 「ご、ごめんなさいっ!!ちょっとだけ……」  と、突然どうしたんだろう……? f4ad3d21-b0ad-4bb3-b081-e819b35e9d1b
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