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「……うん。片付けして、帰ろ!」
私がそう言って、机周りを片付け始めた時だった。
コンコンコンと、ドアをノックする音と共に、女の子の声が聞こえたんだ。
「すみませーん!部費の提出に来ました」
「あ、はーい!」
私がドアを開けると、そこに居たのは運動着姿の女子生徒だった。若葉色の髪の毛と、優しげな瞳。おっとりとした雰囲気をしてる、美人さんだ。何部の人だろう?
「どこの部活の方ですか?」
「あ、バドミントン部です。私、副部長の美ヶ森 花琳です」
「バドミントン部ですね。書類、ありがとうございます!」
私は笑顔で書類を受け取る。それを確認した花琳さんは、部活に戻ろうとした……んだけど。
その時、廊下が急に騒がしくなったんだ。
「きゃ~!!白雪様~~~!!」
「生徒会室、私もご一緒させてくださいー!!」
な、何!?この黄色い声援は……!?私が戸惑っていると、花琳さんが大急ぎで生徒会室の中に隠れたんだ。
「えっ、花琳さん!?」
「ご、ごめんなさいっ!!ちょっとだけ……」
と、突然どうしたんだろう……?
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