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私の様子を見て、翔太君はため息をつく。うぅ、そうだよね。付き合わせたのに、私ってば…………。
「翔太君、ごめん……」
「……別に。様子を見る限り、サッカー部の女子はマネージャー2人か」
翔太君に言われて、私はマネージャーの2人を順番に見る。1人はホイッスルを吹いて審判をしてる、長いポニーテールの女の子。そして、もう1人は……黄色いリボンで髪を結っている、サイドテールの女の子。
うーん、どっちが聖夜の好きな人なんだろ。聖夜の反応見ないと分かんないなぁ……。
やがて、ホイッスルが鳴って試合が終わった。選手達がそれぞれ休憩に入って、飲み物を取りに行く。
そんな中……聖夜は、タオルで汗を拭きながら、さっきのサイドテールの子の所に駆け寄って行ったんだ。
「あのリボンの人じゃないか?」
「う、うん…………」
私は静かに2人の様子を伺う。マネージャーの子の顔は、後ろを向いてるから見えないけど……聖夜の方は、すっごく楽しそう。
……決まりだ。ぜーったいあの子だ!!
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