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「あ、ああ…………。大丈夫、だ。うん、今は大丈夫……」
「今は……?どういうこと?」
「っ…………気にするな。すぐ収まるから」
「そう……?」
「ああ。……そ、それより、次の試合って、いつなんだ?」
俺は燕の気を逸らしたくて、先程の部活の試合に話に戻す。
「8月6日!試合といっても、練習試合だから、大したものじゃないんだけどね」
「そうか……。応援、行くから」
「ふふっ、うん!いい所見せられるように、頑張るね」
燕はそう言って明るい笑顔を見せてくれた。そのあどけない笑顔を見て、俺の心も落ち着いていく。
ま、まだ大丈夫だ。きっと、燕はまだ恋なんてしてない。
そう、思っていたけれど…………。次の瞬間、そんな期待は砕け散る。
「そ、そういえばさ、高校総体のインターハイって、もうすぐだよね。サッカーの……」
「ああ……それがどうかしたのか?」
「あっ……え、えっとね、特に深い意味は無いんだけど!!ほら、天学のサッカー部って強いし、応援したいなって思って…………だ、誰か特別会いたい人がいる訳じゃないんだけどね!」
そう言って、アワアワと顔を赤らめる燕…………。
っ………………嘘、だろ?その反応、ま、まさか………………燕に、好きな人、が…………?
ど、どこのどいつだ!!俺の妹をたぶらかしてるヤツは…………!!
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