7 銀色の旋律[side 花琳]

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7 銀色の旋律[side 花琳]

 今日は土曜日。朝9時から部活の練習が始まってる。バドミントン部は他の部活に比べたら強くないけど……それでも、県内では上の方のレベルなのよね。インターハイまでは惜しくも勝ち残れなかったけど、次の新人戦を目指して練習してるんだ。  基礎打ち練習が終わって、私は、体育館の扉を開けて外で涼む。シャトルを打つ関係で、練習中は体育館を締め切らなゃいけないから、中は蒸し暑い。その分、外の風は爽やかに感じられた。 「花琳ちゃん、おつかれ~!」 「あ、茉葉(まよ)ちゃん、おつかれさま」  私が微笑むと、茉葉ちゃんはニコリと笑って、空を見上げた。彼女の栗色のショートカットが、風に吹かれて揺れる。 「今日も暑っついねー!空も濃い青だわぁ」 「ふふっ、そうね。すっかり夏って感じよね。体調崩さないように、気をつけなきゃ」 「ねー。でもさ、花琳ちゃん全然しんどくなさそうだよね。体力あって、流石エースって感じ!」  茉葉ちゃんはそう言って、明るく笑いながら私の背中をバシバシ叩いた。
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