8 夕日と海と、知らない気持ち[side 聖夜]

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8 夕日と海と、知らない気持ち[side 聖夜]

 部活の1日練習が終わった、土曜日の夕方。部室で汗のかいたユニフォームを着替えていると、隣から、キャプテンの広瀬(ひろせ)先輩が声をかけてきた。 「宵月ってさ……天海さんとどういう関係?」 「え?天海……って、旭のことですか?」 「そうそう!旭なんて呼び捨てにしちゃってさぁ……もしかして付き合ってたりする?」 「つ、付き合って……?いや、同級生だし、別に呼び捨てでもおかしくないんじゃ…………」  俺が不思議そうに答えると……広瀬先輩は目を丸くする。俺、そんなに変なこと言ったかな? 「宵月、お前知らないの……?」 「え?何がですか?」 「天海さんって、3年生だよ?」  …………………………。 「えっ!?そ、そんな……えっ?本当に!?」 「ほんとほんと!だって、俺のクラスメイトだもん」 「え…………。えーーーー!?!?」  衝撃の事実に、俺は声を出すことしかできなかった…………。
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