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聖夜はそう言うと、向こうからこちらを窺っている2人に視線を移す。
「あの髪結ってる男子が翔太で、もう1人が妹の柊。2人とも生徒会なんだ。おーい、2人もこっち来いよ」
聖夜に呼ばれた2人が、私の方に歩いてきた。
「紹介するよ。この子、うちのマネージャーの旭っていうんだ。転校生だからさ、2人も仲良くしてくれると嬉しいな」
聖夜はにこやかに私のことを紹介してくれる。翔太君の方は、それに頷いてくれたけど……柊さんの方は、少し表情が固い。
「1年の風見 翔太です。よろしくお願いします」
「……宵月 柊です。聖夜の双子の妹、です。……よろしくお願いします」
「あっ、う、うん。……私、サッカー部3年の天海 旭です。よろしくお願いします」
私達が挨拶し合うのを見て、聖夜はニっと笑うと、
「じゃあさ、サッカー再開しようぜ。旭もボール蹴る?」
と、明るく尋ねてきた。
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