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ボール……流石にワンピースで蹴るのは危ないかな。でも、聖夜が誘ってくれたんだし、私もサッカー覚えたいし…………。
私が返事に困っていると、柊さんが代わりに答えてくれたんだ。
「旭さん、ワンピースなんだから危ないでしょ。色んな意味で」
「色んな意味で……?」
よく分からないと言った顔をする聖夜に、柊さんはため息をつく。
「もう、そういう所考えられなきゃ、好きな人に振り向いて貰えないよ?もっと女の子のこと、よく考えること!」
「う、うん…………?」
まだ納得してない様子の聖夜だったけど……そんな彼をよそに、柊さんが私の手を引く。
「私、旭さんと一緒に休んでるから。2人はボール蹴ってていいよ。旭さん、あっちの坂で座ってよう」
「あ……う、うん」
私は柊さんに連れられるがまま、河川敷の斜面に腰を下ろした。その隣に、柊さんも座り込む。
聖夜の妹さんとはいえ、柊さんとは初対面。何、話したらいいんだろう。緊張するな……。
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