1 君との出会いとサッカーボール[side 聖夜]

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 俺は台所へ行き、目玉焼きとトーストが乗った皿を持って、リビングのダイニングテーブルに並べると、椅子に座って手を合わせた。 「いただきまーす!」  窓の外から朝日が差し込んで、目玉焼きの黄身がテラテラと光る。俺は、トーストにバターを塗って、その上に目玉焼きを載せると、大きく口を開けてパクッと食べた。  それを見た柊が、じとっとした目で俺を見る。 edbee98a-6262-4c33-a3a2-632d43d370b4 「うわ、カロリー高そー……」 「ふふぉふふぁふぁ、ふぉんふぁいふぁいふぉ!」 「ちょっと……口に物入れたまま喋らないでよ。なんて言ったの?」 「んぐ……ごめんごめん!動くから問題ないって言った!」 「あぁ……運動部って大変そうだけど、そういう所いいよねぇ」 「あ、じゃあさ、柊もサッカー部来る?」 「女子は選手になれないでしょ。それに……生徒会があるからいいや」 「うーん、それもそっか!」  そんな話をしながら、柊と一緒に朝食を食べる。しばらくすると、台所から夏実姉ちゃんがやって来て、 「2人とも、時間平気?もうすぐ7時過ぎるよ?」 と、声をかけてくれた。 「あっ、ほんとだ!急がないと!」 「ごちそうさま。夏実姉さん、ありがと!」 「うん。お皿洗っておくから、早く準備しちゃって」
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