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俺は台所へ行き、目玉焼きとトーストが乗った皿を持って、リビングのダイニングテーブルに並べると、椅子に座って手を合わせた。
「いただきまーす!」
窓の外から朝日が差し込んで、目玉焼きの黄身がテラテラと光る。俺は、トーストにバターを塗って、その上に目玉焼きを載せると、大きく口を開けてパクッと食べた。
それを見た柊が、じとっとした目で俺を見る。
「うわ、カロリー高そー……」
「ふふぉふふぁふぁ、ふぉんふぁいふぁいふぉ!」
「ちょっと……口に物入れたまま喋らないでよ。なんて言ったの?」
「んぐ……ごめんごめん!動くから問題ないって言った!」
「あぁ……運動部って大変そうだけど、そういう所いいよねぇ」
「あ、じゃあさ、柊もサッカー部来る?」
「女子は選手になれないでしょ。それに……生徒会があるからいいや」
「うーん、それもそっか!」
そんな話をしながら、柊と一緒に朝食を食べる。しばらくすると、台所から夏実姉ちゃんがやって来て、
「2人とも、時間平気?もうすぐ7時過ぎるよ?」
と、声をかけてくれた。
「あっ、ほんとだ!急がないと!」
「ごちそうさま。夏実姉さん、ありがと!」
「うん。お皿洗っておくから、早く準備しちゃって」
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