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「旭といる時間、俺、いつも楽しいんだ。たまに胸がぎゅってしたり、よく分かんない時もあるけど……旭は俺のこと幸せにしてくれる。だから、俺にとって旭は大事で…………ううん、俺だけじゃない。三上先輩や、サッカー部のみんな、旭のクラスの人だって、俺と同じ気持ちだと思うよ。だからさ……」
聖夜はそこまで言うと、にぃっと笑った。
「旭に価値がないなんてことない!俺が保証するよ」
「…………!」
「だから、涙拭いて、また俺の隣で笑ってくれよ。俺が、旭が笑顔になれる居場所になるから」
「聖夜…………」
彼の温かい言葉が、胸にじわっと広がって…………また泣きたくなってしまう私。
でも……彼の優しさに応えたくて、私は明るく笑ってみせた。
「……ありがとう」
私の笑顔を見て、彼は少し呆然としていたけど……すぐに、明るい笑顔を見せてくれた。
私が大好きな、キラキラした笑顔。私の、小さな太陽。
あなたが照らしていてくれたら、きっと私は大丈夫。私もいつか、自分のことを受け入れられる私に変われる。そう、思ったんだ…………。
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