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「ホープ君、普段なんの日焼け止め使ってるの?私も真似していい?」
「日焼け止め……」
ボクがいつも使ってるのは、お母さんの知江さんが買ってきてるもの。何も考えずに使ってたから、メーカーとか分からないんだよなぁ。
「ごめん、分からないや。お母さんが買ってきてるの、何も見ずに使ってるんです」
「そっか~。残念!今度教えてね」
2人でお喋りしながら、ボクと燕さんは校門を出て住宅街を歩く。
「あ、今日暑いしさ、アイス買って帰らない?」
燕さんに尋ねられて、断る理由も無かったボクは頷く。ちゃんとお財布持ってるし、大丈夫だ。
「何のアイス食べようかなぁ。私、チョコミント好きなんだよね」
「チョ、チョコミント……ですか。あれ、歯磨き粉みたいな味するんですよね……。ボク、全然食べないんですけど、燕さんは好きなんですね」
ボクが引き気味に喋ると、燕さんは目を丸くする。
「えっ、ホープ君チョコミント食べないの!?勿体ないよ~!人生の半分は損してる!」
「人生の半分……ふふっ、ちょっと大袈裟じゃないですか?」
「大袈裟じゃないもん!……よし決めた。私が奢るから、ホープ君今日はチョコミントアイスね」
「えぇ~……」
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