5-1.スクープ

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岸に言われて内容をよく見ると、ところどころ事実を曲げられているものの、確かに元カノが持ち込んだネタっぽかった。 この写真も、めぐみたちが出てくるのを待って撮ったのだろう。 「ホントだ」 「仕返しのつもりか、最後の嫌がらせなのか。妙に引き際が良かったけど、最後に爆弾落とされたね」 「こら!二人で話を進めるな。事実確認!」 岸と二人で話していて茂山に怒られる。 「あ、はい、すいません。えっと、交際は間違いないです」 そう。 結局あのあとめぐみは、諒也に流される形で諒也の家に行った。 嫌がることはしないと言っていた通り、強引ではなかったし、めぐみ自身イヤではなかったので、なんだかんだで体を許してしまった。 だけど、抱かれてから諒也が好きだとハッキリ自覚したので、良かったと言えば良かったのかもしれない。 同時に、肌を合わせればわかる、とあやの言っていた通りだったので、ちょっと悔しくもあった。 交際宣言はちょっと恥ずかしいものがあったが、芸人という立場なので、普通の男女交際に寛容なのは良いことである。 例えばこれが、不倫とかなら事務所も神経を使うのだが。 川田も、ここ最近のキシヤブ二人の会話を聞いていて、藪内と諒也は付き合っているのかな、と感じていたが、特に仕事に影響があるわけでもないので、これといって突っ込んだ問いかけはしていなかった。 「じゃあ、どうする?これ。認めるのか?あっちと歩幅合わせるか?」 「えっと、そう、ですね…」 確かに、諒也側がどのように対処するか、確認した方がいいかな、と思っていた時、諒也からメッセージが入っていたことに気づいた。 この熱愛記事に関して、伝えなければいけないことがあるらしい。 緊急性があるような感じなので、その場にいるみんなに断りをいれたあと、通話をはじめた。
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