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ある残暑の厳しい夜。
雲一つない満天の星と美しく輝く三日月。
太陽から放たれる灼熱の光を反射させ賑やかな街を照らす。
キラキラと光る星々と輝く月が浮かぶ空の下。
対し地上では街灯やネオン、民家の窓から漏れる蛍光灯、車のライト……様々な明かりが灯っている。
街の人々は文明によって作りあげられた明かりに魅了されてしまい、空を見上げる事はなくなった。
もう月明かりを必要とする人間が少なくなった事実を歎くかのように星が瞬いた。
しかし月は変わらず地上を照らし続けている。
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