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同窓会
8年前の教え子たちから同窓会に誘われた。あーあの時、俺は若かったなとかあのヤンチャな子たちがどんなになっているだろと楽しみであった。当時の俺は、35歳で公立の中学校の先生で新しい中学に行き初めてのクラスを持った時の生徒たちでぞくぞくしていた。そしたら、アニメにいるようなきっちりかっちりで黒縁メガネの生徒会長芳根未来とかムードメーカー丸川蓮。泣き虫宇佐屋リン。長谷部マリアは、岡本結翔が好きだったっけ。付き合ったんだっけなー。砂岡真子はすっごい歌が上手くてみんな仲良くていいクラスだった。そんな子達はどんな大人になっているだろ。あれ、あの子どうしたんだろ。誰だっけなと考えていると「先生!」と呼ばれて振り返ると芳根未来が手を振っていた。あの黒縁メガネは辞めてコンタクトにして成人式のせいもあって派手派手で中学の清楚さは、無くなったな。
「おー、成人おめでとう。元気だったか」
「はい!」
「せんせぇー」と丸川蓮が言ってきた。相変わらず明るい雰囲気で髪の毛を染めたらしい。
懐かしい生徒たちと1人ずつ話しているとみんなで写真撮ろと丸川蓮がいい、芳根未来が持ってきた卒業文集と同じように並んだ。
パシャ
カメラの音がなりその時にカメラマンが卒業文集と比べてくれた。
「すみません。1人足りない気がします、、」と文集を持ちながらカメラマンがやってきてカメラマンの指先を見るとあの子だった。
神 瑠夏だった。
後ろからアルバムを覗き込む生徒たちは、それぞれこしょこしょと話だし、芳根未来に言われた話だと誰も彼女連絡先を知らず、実家もどこか分からなかったらしい。
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