散らぬ期待と提灯花

あの日はいつも通りカフェの仕事を終えて帰宅する所だった。晩飯代わりのパンを歩き食いしている最中で意識が途絶えた。

あの感覚は恐らくスタンガンだったと思う。不意にやられてしまい、不覚にもその場で気絶した。

目が覚め、辺りを見渡す為に起き上がろうとした際に自身が拘束されている事に気付いた。
それが手錠だと知った瞬間は血の気が引いた。

目の前には一人の男がソファに座っており、こちらを静かに見据えている。
その男は自身が勤めているカフェの常連の警察官だった。
何故警察がこんな真似をするのか訳が分からず困惑し、遂に悪事がバレてしまったのかと肝を冷やしたが、自分の思った方向とは全く違う方向での仕置きをされた。

なんと抱き潰されたのだ。
幸か不幸か自身は既に経験済だった為に快楽を得てしまい、なされるがままだった。
苦痛を感じなかっだけマシだったかもしれないが、相手の勢いに絆されてしまい今に至る。