わたし雑草がぼうぼうと生えているおばあちゃんの家にお邪魔します！（猫と不思議な生き物が住みついています）

2 雑草がぼうぼうの家へようこそ！

　学校からの帰り道。

「あはは、それでことりちゃんってばポニーテールをほどいたの？　静香ちゃんのその時の顔を見てみたかったよ」

　美紀香ちゃんは手を叩き笑う。

　わたしはがポニーテールかぶり事件（あれは事件かな？）を話したんだけど、美紀香ちゃんはなぜだかウケた。

「だって、三毛猫のゴムやシンプルなゴムがどうのこうのなんて話に付き合っていられなかったんだもん」

「俺もことりがポニーテールをほどく場面見たんだけどちょっと笑えてそしてなんかスカッとしたぜ！」

　結太はそう言ってニカッと笑った。ちなみにコイツもわたしと同じ五年一組なのだ。

「あはは、結太も見てたの‥‥‥」

「うん、だって、琴家の声って馬鹿でっかいからな」

「たしかに静香ちゃんは大きな声だよね」

　いつも教室の真ん中で静香ショーでも開催してますって感じなのだから。静香はみんなに注目されて嬉しいみたいだ。

　その時、わたしの目の前を静香の三毛猫のゴムとよく似た三毛猫が横切った。

　なんだかわたし猫に呼ばれているような気がする。