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「ねーねー、それニガイ?」
「あ、これね。苦いけど、、慣れたというか、、、」
「虫を食べている感じ?」
「むしを食べたことはないよ。というかそれを言われた瞬間にすっげー嫌な気分なんだけど」
「じゃあ、、、虫をつぶした感じ?」
「一回虫から離れようか。食べ物で例えてみないかい」
「エンピツをかじる感じ?」
「たべものじゃないよぉー。口に入れる子どもは多いけど、食べてはいけないものだよお」
「えー。ゴンタ君は、けっこう好きだよぉ」
「そうね、ゴンタ君は犬だからね。エンピツをかじるのがすきなんだよ。でも、食べてはいないと思うよぉ」
「えー、ツバサ君は確実に飲み込んでいるよぉ」
「うん、クラスメートのことを言うのはやめようか。生々しいから。お家で注意してもらおうね。で、もういいかな、この話」
「それ、ニガイの?甘いの?」
「まだ続ける気なんだね。また甘いというのが付け加わったね。」
「・・・・・・」
「付け加わった、と言った瞬間に鼻水をあたしの上着で拭くのをやめてもらえるかな」
「じゃあ、どこでふくの?」
「えっと、、、、あまりにも理不尽な質問に答えを窮してしまったよ。ふざけるなといいながら、思いっきり顔をつぶしてやりたいね」
「ガツッ!」
「そうか、君がパンチをする流れなんだね、ここは。もう余計なことは言わないでおこう。」
「じゃあ、甘いってことでいいかな?」
「うーん、甘くはないね、どちらかというと苦いね」
「いや、アマアマです」
「じゃあ飲んでみる?」
「いや、のまなくてもわかる」
「・・・・なんで?」
「だってけってもおこらないでしょ? ガッシッ、ガツッ、ボコッ」
「ブッギュ、パッシ、グリ、グリグリ」
「・・・・・・・・けっこうにがいね」
「うん」
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