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それから三か月後。
「夏帆先生ー。ヘリコプター飛んでるぅ」
外遊びをしていた誠くんが哨戒ヘリを指さして夏帆に教えてくれた。
「本当だね。これからお仕事かな」
夏帆は微笑みながら返す。
「先生のだんなさんは、パイロットなんでしょう?外国にいるんでしょ?さみしくないの?」
誠くんが心配そうに夏帆をのぞきこんできた。
夏帆はそんな優しい誠くんが大好きだ。
にっこり笑顔で返す。
「大好きな人からたくさんの勇気をもらったの。だから寂しくなんてないのよ」
恋は自分を成長させてくれる。
成瀬と出会い、一番大切なものはなにかを知ることができた。
夏帆の中で越えなくてはならなかった壁。
それが愛する人との絆となり、さらに夏帆を強くさせてくれた。
「夏帆先生って、だんなさん大好きなんだね」
「うん。大好き。世界一ねっ」
夏帆はそう言うと、微笑みながら青空を見上げた。
夏帆と成瀬の恋のcountdownは無事に終わった。
あなたが制服に着替えたら、
それは愛の始まり。
――― end ―――
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