countdown 2

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「そうか…。それはお互いに辛かったね」 園の掃除の時間。 夏帆は真希に今までのことを報告していた。 今回ばかりは真希も茶化すことはなく聞いてくれた。 俯くことが多い夏帆が気にはなったが、その理由ならしかたなのかと受け入れた。 「夏帆も悪くない。成瀬さんは待ってくれてるんだしさ」 「…うん」 「一番は成瀬さんと一緒になることだよ。夏帆が自信をもって、その選択をできるといいね」 「せっかく成瀬さんの気持ちが分かったのに…どうしてこう上手くいかないんだろう」 「仕方ないよ。夏帆はを体験しているんだから、自分を責めない」 「うん…」 理屈で整理がつくことなら簡単だった。 しかし過去の感情の乱れは、どうにも理屈では太刀打ちできなかった。 あとは、一日でも早く、夏帆の気持ちが整理されることを待つだけだった。
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