転機のLINE

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残念ながら話題作の"アベンジャーズ"にも 私は全く興味がなく、 辛島田さんのこの誘いもあっさり断った。 "アベンジャーズは1人でも観に行く予定です。 いつ予定空いてますか?" 断っても断っても誘う辛島田さん。 シフトがまだ出てないと断った。 普通ならこの辺りで察してくれるはず。 数日後。 シフトをもらったが5月の土日休みはなかった。 辛島田さんへLINEした。 "5月は土日休みがなくてパフェは難しそうです。遅い時間でよければ平日でも週末でも大丈夫です" 辛島田さんとプリンス○ブフルーツに行こうと話していたが5月は無理そうだ。 私は迷うことなく断った。 そして会社員の辛島田さんにとって 私達アパレルの終業時間21時は遅い。 遅い時間ならいいと言ったら尻込むだろう。 そう思って断りのつもりで返信を送った。 辛島田さんの返信がきた。 "じゃあパフェは6月にでも行きましょー! 夜は僕もいつでも大丈夫ですよ" やっぱり辛島田さんはめげない。 こうなったら会って嫌われた方が早い。 とりあえず一度2人でデートし、 嫌われるような態度で接してみようと思った。 それからいくつかやり取りをして 初デートは5/17に決まった。 絶対に彼を好きになるわけがない。 全くもって楽しみでもない。 私からすると渋々約束したような まるで負け試合のようなものだった。 でも、懲りずにLINEを送る彼を止めるには 会って嫌われるのがいいんだと思った。
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