3回目のデート

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私が行きたい候補のお店にキッチンカーで ジェラートを売っているお店があった。 インスタで店名を確認して向かう。 …なんと!! 定休日ではないのに休みだった。 「あれ、今日定休日ではないのに…」 「本当ですね、残念ですけど他行きましょう! そういえば、塩プリン気になってるんですよね」 「あー、おいしいですよー!行きましょう!」 塩プリンのお店はここから遠い。 向かってるとポツポツと雨が降ってきた。 「車で行けるのはここまでみたいですね」 「確か前に来た時もここから歩いた気がします」 前にフットサル仲間の優太さん達と来た時にもここから少し歩いた記憶がある。 車を下りて私の持っていた傘に 辛島田さんを入れて一緒の傘に入って歩く。 コツン。 傘の端が辛島田さんに当たる。 「あ、ごめんなさい。大丈夫ですか?」 「てか、僕が持ちます!僕の方が背が高いので」 段々と雨足が強くなる。 辛島田さんの左腕は結構濡れていた。 私が濡れないように右側に寄せて傘を持っているせいで濡れている。 「辛島田さん、左側めっちゃ濡れてます! ちゃんと半分しっかり入ってください!」 「ちゃんと入ってますよ!あみさんこそ風邪ひかないようにちゃんと入ってくださいねー!」 より一層傘の中で2人の距離は近くなった。 民家のような木造の建物が見えてきた。 そうそう、あれがお店だったな〜。 「お店見えてきましたねー!」 「あと少しですねー!」 数種類の中からベーシックなプリンを選び やっと椅子に腰を掛ける。 ここはプリンを売っているだけではなく、 海水を含ませた砂から塩をつくっている。 その作業を見ながらプリンを食べはじめる。 初めて食べた辛島田さんは絶妙な塩加減に感激している。 「塩の風味、いい感じですね!おいしい!!」 私は1年ぶりの塩プリンにおいしい!と感心して味わいながら食べた。 プリンを食べ終わると、一緒に頼んだコーヒーを飲みながらのんびり話始めた。
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