14人が本棚に入れています
本棚に追加
/36ページ
少し小雨になった雨のおかげで
予定通り打ちっぱなしにも行けそう。
夜ご飯はどうするかという話になったが
お昼の海鮮丼で空腹感は遠い。
夜ご飯は今のところ今日食べなくて良さそうと辛島田さんへ伝えた。
糸島から西区のゴルフ場へ向かう。
辛島田さんは車内でも喋ってくれるから気まずさとかは全くなかった。
夕方、ゴルフ場へ着いて辛島田さんのクラブで
打ちっぱなしを始めた。
クラブの握り方やフォームを確認。
いざ打ってみるも思いの外ボールは飛ばない。
身長150cmの私にクラブの使い方は難しかった。
辛島田さんが至近距離でフォームの修正が入る。
さっき相合い傘をしても緊張しなかったけれど、至近距離でのフォームの修正をされると
なんだかドキドキした。
今日の辛島田さんの胸元の開いた白のスキッパーシャツが似合ってるし大人っぽく感じていた。
手は痛くないか、肩や腰が痛くないか
心配して声をかけてくれる辛島田さん。
日頃からバレーボールやフットサルをしていて
体力的には何の問題もなかった。
辛島田さんはめちゃくちゃ上手な訳ではないけど
マイクラブを持っているだけあって上手だった。
2時間くらい交互に打ち合った頃、
辛島田さんの手に豆ができていた。
「素手ではなくてグローブしないといけないけど忘れてたきたから…」と。
どちらからともなく
また雨も降り始めたことだし、
そろそろ帰ろうということになった。
初めてのゴルフだったけれど、
私もスポーツはそこそこできるから
それなりに楽しめた。
このゴルフ場でも辛島田さんが
お財布を出してくれて私はドリンク代のみ。
まだ付き合ってもないけど、
なんだか大切にされている気がしていた。
最初のコメントを投稿しよう！