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"今週末は東京に行ってきます"
辛島田さん、出張かな?と聞いてみると
東京のお友達に会いに行くとのこと。
そうだ、辛島田さんは夏に福岡に来たから
東京のお友達にも会いたいよね。
"あみさんもう家ですかー?"
今度は何だろうと思いながら家だと伝える。
"一緒に映画見たかった〜🥲とか言ってみる"
"次会う時は映画見ようね!"
そうLINEを送った。
内心、この手の誘いはもう既に何度目かのため慣れてきた。
"あみさん、僕の扱い上手w "
辛島田さんは軽く交わされたことに気付いた。
へへん。
そりゃそうだ、もう慣れてきた。
2019年6月26日 _____
あれ?
そういえば?
辛島田さんってどんな人がタイプなんだろう?
私、あまりにも辛島田さんに興味なくて
聞いたこともなかった、聞いてみよう!
"辛島田さんってどんな女性が好きなの?"
"あんまり考えたことないです。
気づいたら好きになってる感じ"
" 私も結構バラバラかな"
"好きになった人にはタイプ聞かないんです"
"寄せていこうとか思わないの?"
"僕とあまりにもかけ離れてたら嫌だから。
でも、この僕を好きになってくれたのなら全力でその人を守りたいと思ってはいます"
私には何気ないこの一言が素敵に思えたし、後に胸を傷める一言に思えてならなかった。
"辛島田さん、会ってみたり連絡とってみて
第一印象よりすごくいいよ"
告白とは違うけど、今まで散々そっけなくしていた私の心境の変化を伝えてみたくなった。
"あみさんの反応見てたら伝わってきます"
そりゃそうか。
最初と明らかに態度が違うから伝わってるよね。
一体いつ始まるのか。
心の中でカウントダウンが始まっていた。
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