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それから、アイとルクの社会復帰の訓練が始まった。
『まず、楽しいから笑うではなく、笑うから楽しいをやってみましょう。』
そう言って、ルクは職員にお菓子を持ってきてもらった。
『食べてください』
そう言ってアイに渡した。アイがそれを口に入れるとすかさず、ルクがアイの両頬をクイッと持ち上げ微笑みを作った。
『いいですか、アイ。これが美味しいです。覚えてください。あなたの体に害を及ぼさない物です。』
そうしてまず、ルクはアイにポジティブな感情を教えていった。
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