第12話「初めて女性とお付き合い」

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お腹いっぱいカレーを食べ、東さんと雑談しているとスマホに会社の土方さんからメールが来た。  「明日 社長が来ます。 天田さんに会いたい そうです」 「え、やば」 「どうかされたのですか?」 「あ…いや。 なんか明日会社に社長が来るらしい。 しかも…俺に会いに来るみたい」 「なんかやらかしたの?」 シロ様にそう聞かれるが何も 心当たりがない。 「もしかして いきなりクビ宣言かな… せっかく正社員で入ったのに…」 この不動産屋に入って2週間くらいしか経ってないけど…心当たりは全くない。 いや、契約を全く取れてないから クビなのかも… 「まあ クビになったなら、私がどっか仕事探してきてあげるわよ。 雪子の恩人でもあるし」 「化け猫相手のペットサロン?」 ちょっとふざけて言ってみるとシロはため息をついて 「そんなこと言うなら 熊五郎のとこで雑用でもやらせようかしら」 と明らかに熊!のところで働かせようとしている感じなので 「ウソウソ冗談! すいませんでした…」 と謝っておいた。 「すいません。今日はお皿を洗ったら帰ります」 メールのことが気になって俺は早めに帰ろうと 食器を持ち上げた。 「あ、置いといてください。 片付けは私がします。天田さんには 食材も頂いてますし」 「いやいや、俺が食べたくて作ってもらったんだし。俺が洗いますよ」 そう言って俺は東さんの空いた皿も持って流しで食器洗いをした。 「今日もごちそうさまでした。 とっても美味しかったです。ありがとうございます」 「いえ…こちらこそ。食材も色々ありがとうございます。 また、食べに来てくださいね」 「はい! ご迷惑でなければ」 「迷惑だなんて…そんなこと 絶対ないので。 本当、いつでも来てください」 俺は東さんに頭を下げ、自分の部屋に帰った。
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