第13話「社長、そして始まるタイトル回収」

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「……」 事務所の手前にある応接間。 俺と社長は無言でソファーに座り、テーブルを挟んで見つめ合っていた。 (超気まずい…) なぜかお茶を入れ出す土方さんを待つような感じで俺は横目で 土方さんを見ていた。 (社長、俺をガン見してくるんだけど…) ちらっと社長の方を見ると目があって にっこりと微笑まれる。 (こわ…) 早く戻ってきて 土方さーんと思いながら俺は社長から目をそらす。 そしてやっと土方さんがお茶を持って戻ってきて、俺と社長にお茶を出す。 そして お盆を持ったまま 土方さんは社長の隣に座る。 「土方さん、間違いないんだね? まあ、私もこの目で見たから間違えようがないけどね」 いきなり喋りだした社長に 土方さんは頷く。 「はい、間違いありません。 天田君が初めて出社した日以来、細田兄から怨霊が消えました。 それに、細田妹とその彼氏についているぬいぐるみみたいな守護霊がはっきりと視えるようになっています」 え?! …もしかして 土方さんも視える人なの?! 「そうだね、 間違いないね。 絶対天田君の仕業だよね?」 「そうなんでしょう、天田君?」 2人に言われ 俺は頷く。
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