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「本人が残念だと贈り物も残念って事っす」
「…」
人の事をダサいだの残念だの言いたい放題言ってくれる。
だけど、青山が執拗にこだわる理由はわかった。
やり方は気に入らないけどこいつはこいつなりに僕に気を遣っている…という事か。
青山の意図している事が明白になった以上、個人的な好き嫌いで青山の好意を蹴るのもそれはそれで悪い気がするし、折角用意したものが彼女に「残念」だと思われるのも辛い。
「……できる限り早く脱ぎ着できるものがあれば」
「じゃソッコ出しゃっす!先に部屋戻って出しときます」
青山は僕の言葉を聞くなり嬉しそうに自室へと駆けていった。
…本当に急いでるのに何でこうなったのやら…。
僕も青山の後に続いて社宅へ戻る事にした。
行きよりも気持ち急ぐ。
青山と会ったのが社宅とそこまで離れた場所でなかったのが幸いだった。
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