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もう、1年は同じクラスなのに。
誰も、誰1人として。
私の〝名前〟を呼んでくれない...............
私が願うことはただ一つ。
〝こっち向いて!〟じゃなくて。
ただ、〝名前〟を呼んで欲しいだけ。
〝名前〟を呼ばれていないから、
いずらくて、教室を出たところ。
「...............あ、」
私が、ぼやぼや考えながら、
廊下を、トボトボ歩いていると。
ある人物と目が合った。
「高地じゃん!」
その人物の名前は、相兒普結(そうごふゆ)。
彼は同じクラスの男の子。
そして、彼もまた、
〝名前〟でからかわれてるタイプ。
だからか、
クラスでは私と同じく孤立してる。
そして、
私の悩みを知ってか知らぬか..................
唯一、私を、
『高地』って、苗字で呼んでくれる存在。
私からしたら、凄く貴重で............
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