こっち向いて!じゃなくて

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辛い顔1つしない相兒は強いのかな?なんて。 思ったりもするの........................っ。 「.........っ、からかわれて、無視してきた、」 無視はダメだけど、 〝名前〟を呼ばれてないから、とか。 全部ひっくるめて、自分の存在意義って......... もやりと、ドロドロ黒い雲が心にかかった瞬間。 「ふっ、無視でいーんだよ」 笑いながらも、私を責めない相兒。 それがなんだか、相兒だけが味方みたいで。 「............っ、うぅ、ありがと、相兒、」 廊下にいることも忘れて、 いつの間にか、ポロポロ出てくる涙。 「え、おぃ、高地.........っ、」 相兒がビックリした声をあげたかと思えば。
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