きっとわかる

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 みんなで参加していたコンテストの入選者は、僕らよりあとに始めた人ばかり。僕は僕で毎日のように何かしらの作品にレビューを送っていたのが、今では月数本。寂しさはあった。僕ももうコンテスト入選常連ではない。  昔からの仲間は、もうそのコンテストには参加しなくなり、毎回参加しているのは僕くらいだ。  才能がないのは自負してる。ただ僕は目にしたものを何でもネタにできるセンスはあったのかも知れない。普通に生きていればいくらでもネタを見つけられると単純な思考回路も影響しているのだろう。その分、短編のコンテストには毎回参加している。  もちろん新しい仲間もできたし、新しい仲間のイベントにも参加している。  小説投稿サイトだって人の世だ。当たり前に出会いと別れがある。同じ小説投稿サイトで十年以上書き続けている人はどのくらいいるのだろう?  僕は、そこがある限りそこで書くし、そこがなくなっても小説を書いているだろう。もっと書きたいと天に召された彼のようにもっと書きたいと召されたい。  これからも出会いと別れを繰り返してたまに無力感に苛まれた、たまに喜びに陥り、そうやって書いていく。  まだまだ、これからもよろしくと抗い続けるのだろうな。  去っていく仲間と増えていく仲間。その流れに巻き込まれてこれからも、書く。 了
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