朱印巫女の御朱印旅日記〜神様の手を借りつつ平和に暮らしたい〜

白峯神宮

皆が思う疑問は後で聞こうと決め、精大明神の話を聞いた。

我等(われら)は全知全能なんかじゃあない。
人間と同じ様に得意不得意はあるし、人のように悩んだり喜んだり、恋だってする。
そんな神だから、なんでもお願い！と言われると、自分でどうにかしろ！と思うのだよ。君達もそう思うだろう？

あとは…そうだな、御成敗式目は知っているだろう？それには、

神は人の敬により威を増し、人は神の徳により運を添う

とあるのだ。

我等は皆のことをいつも見守っている。簡単に言えば、神の威は人々の感謝によって増されるんだ。

「そうだったんだ。私、神社行ったら神様に『いつもありがとっ』て言うようにする！」
そう愛茉が言うと、杏佳は、

「ま、神との関わり方はひとそれぞれだけどね」

と言った。彼女なりの関わり方があるのだろう。

これ以上この話題を続けたら重苦しい雰囲気になってしまうため、つぎの場所へ行くことにした。