いたずら電話かと思ったよ

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 日曜日の朝は静かだ。道を歩く人はなかった。僕は公園に行く道を急いだ。  何年ぶりかな、あの子に会うのは。  ようやく公園に着いた。彼女はまだ来ていないようだ。  僕はベンチに座って待つことにした。  ……変わってないなあ。  滑り台に、ブランコ、砂場。  子供の頃のままだ。昔はよく遊びに来ていたのに、大人になるにつれ、ほとんど来なくなった。  この公園で僕と彼女はよく遊んだ。  まだ誰もいないな。僕は少し遊んでみることにした。  滑り台。小さい頃は大きく感じたけれど、今は同じより少し高いくらいだ。 ここで僕と彼女は出会った。 ***************************** 『わ、あぶない!』  滑り台で遊ぼうとしたら、何故か逆から滑り降りてくるその子の頭を、慌てて僕は受け止めた。 『えへへー、ごめんごめん』  逆さまになりながら無邪気に笑う女の子。ボサボサになった髪の毛がすごく印象的だった。 *****************************  それがあの子との出会い。  屈託のない笑顔を見せて、悪びれる風もなく、何度言ってもやめなくて。  そんな彼女が、子供ながらに、すごく愛おしく思えた。
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