いたずら電話かと思ったよ

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 今度は砂場で山を作った。  彼女は道具を使うことを好まなかった。  何でも自分の手でやることが好きな女の子だった。  そんなことだから、口に砂が入ることもしょっちゅうで。それでも彼女は気にする様子もなく、面白がって遊んでいたっけ。  ブランコに乗ってみると、今までの景色とは違って見えた。 最初はゆっくりとこいで、それから、だんだん高くなっていく。 二十歳過ぎのいい大人が、こんな朝っぱらから公園でブランコに乗ってるなんて、笑われるかもしれない。  でも、僕はまるで、あの頃に戻ったように思えた。  しばらくブランコを漕いで、少し怖いくらいのところまで上がったら、また、ゆっくり下に下りて。  それを何回か繰り返す。  こうして公園で遊んでいると、昔の記憶がどんどんどんどん蘇ってくる。 *****************************
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