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そうして少し雑談した後、ここを辞した真佐貴は、再び車に乗り込んで発進させた。
さらに車を北上させて一〇分くらい走ると、中古車ショップが見えた。前からその存在は知っていたものの、入った事はなかった。真佐貴はこの店の敷地に車を入れた。
駐車スペースに車を停めると、年季の入った平屋のプレハブから若い細身の男性が出てきて、「いらっしゃいませ!」と大きなかけ声で迎えてくれた。
「残念ながらお客さんじゃないんだよね」と心の中で呟きながら真佐貴はシートベルトを外してドアを開けた。
(続く)
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