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ドアの目の前にスーツ姿の男性が立っていて、開いたドアを支えながら「いらっしゃいませ」と声をかけてきた。
真佐貴はその男性に丁寧に挨拶をすると内ポケットから名刺入れを取り出し、さらにそこから名刺を取り出して「山田」というネームプレートを胸に付けた男性に渡した。
山田は「少々お待ちを」と言い残して名刺を持って事務所に入ってしまった。
そして一分が過ぎた頃、事務所のプレハブから、恰幅のいい髪をオールバックにした男性が出てきた。
(続く)
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