「君と虹」

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 女性は静かに本を閉じた。  「一緒に虹を見れて良かったね」  「そうだね、見れて良かったね」  女の子は満足気な顔で、良かった良かった、と頷いていた。  そんな女の子に女性は「そろそろ寝よっか」と、頭を撫で、女の子に布団をかけた。  「明日、雨降ってくれないかな」  「じゃあ、雨よ降れ~って願いながら寝たら、きっと降るよ」  「そしたらこの絵本みたいに、一緒に虹を見ようね」
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