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勝者は異常な程に喜び、敗者は泣き崩れている。
すごいこの格差。僕、ジャンケン大会を見てるんだよね?何か、本気のバトル見てるみたいなんだけどー
歓喜と絶叫の渦に頭がクラクラして来た。
沢村くんは どうなってるんだろう?
「ちょっとパイセン!実況とか無いの?」
ふと、パイセンの方へ目を向けると彼の姿も無かった。ステージ上は 僕一人。まさかだけど…運営もジャンケンに参加してる?
「よっしゃー!」
すごく大きな声がして思わず目をやると 沢村くんが クールな目で敗者を見下ろしてる姿が目に入った。
ヤバい!カッコ良すぎ!そーゆうの大好き!
よっしゃー!は要らないけど、その敗者を見下ろす目が最高に好き!ああ、やっぱり来て良かった!
2人でいると あーゆうの見られないからな。
片思いしていた時を思い出すな…いつも クールでカッコいい沢村くんを見て ときめいていた。
あの頃の沢村くんて 僕のこと、全く興味ありませんって感じが すごく良かったんだよね。まさか、こんなに好かれてるなんて思わなかった。
一体、僕の何が沢村くんに刺さったのか分からない。
沢村くんって 僕の何が好きなんだろう?謎だ。
僕が男の子だと知ったら…すごくショックだろうな。
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