第四話

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勝者は異常な程に喜び、敗者は泣き崩れている。 すごいこの格差。僕、ジャンケン大会を見てるんだよね?何か、本気のバトル見てるみたいなんだけどー 歓喜と絶叫の渦に頭がクラクラして来た。 沢村くんは どうなってるんだろう? 「ちょっとパイセン!実況とか無いの?」 ふと、パイセンの方へ目を向けると彼の姿も無かった。ステージ上は 僕一人。まさかだけど…運営もジャンケンに参加してる? 「よっしゃー!」 すごく大きな声がして思わず目をやると 沢村くんが クールな目で敗者を見下ろしてる姿が目に入った。 ヤバい!カッコ良すぎ!そーゆうの大好き! よっしゃー!は要らないけど、その敗者を見下ろす目が最高に好き!ああ、やっぱり来て良かった! 2人でいると あーゆうの見られないからな。 片思いしていた時を思い出すな…いつも クールでカッコいい沢村くんを見て ときめいていた。 あの頃の沢村くんて 僕のこと、全く興味ありませんって感じが すごく良かったんだよね。まさか、こんなに好かれてるなんて思わなかった。 一体、僕の何が沢村くんに刺さったのか分からない。 沢村くんって 僕の何が好きなんだろう?謎だ。 僕が男の子だと知ったら…すごくショックだろうな。
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