第2章 同棲生活、始まります

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 その後、コンビニでパスタを二つ購入し、芽惟はマンションに戻ってきた。  コンビニの袋に入ったパスタは、温めてもらったこともあり、温かい。マンションで温めてもよかったのだが、どうせすぐに食べるだろう。そう、思ったのだ。  カードキーで鍵を開けて、芽惟は扉を開ける。 「ただいま戻りました」  端的に声をかけて、靴を脱ぐ。そうしていれば、リビングのほうから敦也が顔を出した。 「あぁ、おかえりなさい」  彼がそれだけ声をかけて、また奥に引っ込んでいく。瞬間、芽惟は目を見開いた。 (……それだけを言うために、こちらに顔を出したの?)  そう思ったら、なんだか胸がどきどきとする。  敦也は冷徹な若社長とまで呼ばれているのだ。そんなことをするわけがないと思うのに、今の態度を見るにそうとしか思えない。  自然と緩む口元を引き締めて、芽惟はリビングに足を向けた。  リビングはとても広い。対面のキッチンと、ダイニングテーブル。椅子は二つしかないが、スペースからして四人分の椅子くらいは置けるだろうか。  そして、巨大なテレビと少し離れた場所にあるソファー。寛ぐにはぴったりのスペースだ。
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